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変化するフランチャイズ・パッケージ

フランチャイズ加盟を検討している方は、契約を結ぶ前に直営店舗を見学したり、FC本部から提供されるサービス等の説明を受けたりします。複数の本部へ問い合わせてフランチャイズ・パッケージを比較することも多く、最終的に自社または自分に最も適したFC本部に加盟し開業を迎えます。

ところで、フランチャイズでの経営については、フランチャイズ・パッケージが時代の変化とともに変化する、時には激変することがあることを常に頭に入れておくことが重要です。創業時と全く同じ営業戦略や商品構成、告知方法や販売方法で長く続けられるのは滅多になく、どのフランチャイズにおいても時代に合わせてその内容を変化させています。

例えば、フランチャイズ経営の代表であるコンビニエンスストアでは、創業からの小売業に加え、今では銀行ATMの設置や宅配便の受け取り、公共料金の支払いなど様々なサービスを用意しています。最近では、シェアサイクルやコインランドリー、フィットネスジムを併設している店舗もあるようです。
飲食業でも、創業からずっと同じ固定メニューで続けられるお店は少なく、どのお店でも季節ごとの新メニューを準備するなど、顧客に選ばれ続ける工夫を重ねています。単一のメニューで勝負していたお店が新しいメニューを出したり、中にはまったく別のお店に切り替えてしまうお店もあります。

「パソコン教室わかるとできる」も、20年前の創業時は初心者を対象にウィンドウズ・ワード・エクセルを教えるパソコン教室でした。それが、インターネットの発展や生徒層の拡大にともない、資格・ビジネス・デジタルカメラ・スマートフォン等多種多様なジャンルの講座を提供する教室に進化しました。生徒募集や生徒管理の方法、着実にパソコンが身につく仕組み、楽しんで通学してくださるための仕組みも、FC募集を開始した20年前とは格段に進化しています。

「ファイブフォース分析」という有名な業界分析手法がありますが、ビジネスを行う上で独自性や競争優位性を発揮し続けるためには、市場環境を正しく把握するだけでなく刻々と変化する周辺環境を予測し、ニーズに合わせた、またはニーズを創出できる商品やサービスを提供することが重要です。そして、その時には追加投資が必要になると認識しておくべきでしょう。

加盟される皆様にとってFC本部は、今後長く付き合っていくパートナーです。スタートアップ期のFC本部でも、成熟期のFC本部でも、自社商品の磨き上げを怠らない本部をパートナーとして選んでいくべきではないでしょうか。

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