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「わかるとできる」は、「教育」産業 ~その2~

前の記事(「わかるとできる」は、「教育」産業 ~その1~)からの続きです。

教育産業をビジネスという側面で捉えたときの3つの特長のうち、残りの2つを説明します。

2. コト消費を提供している

教育ビジネスの多くは、先生が教育サービスを提供した結果、生徒に「できるようになる」「成長する」という成果がもたらされます。支払った授業料の対価として、自分自身の体験・実感・感動などが得られること、これはいわゆる「コト消費」の典型です。

「コト消費」とは、「所有より体験を重視して消費活動を行う」ことで、近年の生活者動向における重要なキーワードになっています。教育というサービスは、元来その中に「コト消費」の要素があり、生徒が時間をかけて授業という経験を積み、今までできなかったことができるようになり、作品を完成させ、資格を身につけるなど自分自身の成長を結果として身につける素晴らしいサービスです。成果を身につけた生徒から先生の感謝の言葉もたいへん感動的で、先生のやりがいや給与面以外の報酬となっています。

3. 利益率の良さ、資金繰りのしやすさ

小売業や飲食業であれば、販売する商品を仕入れて店頭に並べ、また、機会ロスのないように一定数の在庫を持っておく必要があります。これに対して、教育産業はサービス業であるため、商品仕入の必要はほとんどありません。先生や教材を確保すること、先生のサービス提供の技術を常に高めるための費用は必要ですが、それは他の業種においても人件費という意味では同じようにかかる費用です。従って、他の業種と比べ一般的には売上総利益率(粗利益率)が非常に高くなります。

また、教育ビジネスの多くは授業料を前納制にしています。他のお店のように商品とお金の交換が同時に行われる業態と比較すれば「事前にお金をいただける」ということは運営面で非常に有利であることは間違いありません。ただし、授業料の前納制は顧客である生徒には負担となることもあるでしょう。このため、パソコン教室わかるとできるでは、授業料の納入方法の基本を月謝制としており、多額のお金を最初に一括で支払う形態を採っていません。この点は生徒にとっても安心感につながる部分と考えています。

以上のように、教育産業の大きな特長を挙げましたが、生徒に満足のサービスを提供してこそこれらの特長は活かされてくるものです。各加盟校オーナーにはこの特長を活かして地域に根ざした運営を実践していただきたいと、本部として様々な教材開発やインストラクター研修の機会を提供しています。

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