「わかるとできる」は、「シニア」が顧客層の中心
統計上では60歳・65歳など一定の年齢の区切りでシニア層の枠組みをしていますが、現在はシニアの人々がたいへん元気でバイタリティにあふれており、何をもって「シニア」「高齢者」と呼べばよいのか判断しにくくなっています。
2017年の総務省統計局の資料によれば、65歳以上の高齢者人口は推計3,514万人で、総人口に占める65歳以上人口の割合は27.7%と、日本では国民4人に1人は高齢者と言えるようです。これが2040年には高齢者の比率は35.3%まで上昇すると見込まれています。さらに、日本の金融資産の7割近くを60歳以上のシニアが保有している、シニアの人々の中には心の豊かさを求める方が多く品質の良いものを好んで利用する…などの情報は、シニアを対象とした商品やサービスが近年急増している背景となっているようです。
「パソコン教室わかるとできる」は、創業20年を迎えました。生徒の約半数は60歳以上の方々で、これは創業当時も現在も大きな変動はありません。これまでにのべ100万人近い生徒が教室に通学されていますが、3,500万人からするとまだ微々たる割合で、その市場の可能性はたいへん大きなものであると考えています。
しかし、一括りに「シニア」と捉えると、本当に生徒が求めているものが見えにくくなります。わかるとできるに通学している生徒の中には、仕事をばりばりとこなしている方もいる一方で、カメラや旅行など趣味の世界を広げようとしている方もいます。「ボケ防止よ!」と楽しみながら通学している方もいます。シニアの人々が苦手としている部分と目的に応じた部分の両面のサポートが必要です。
シニアの方々の生活リズムや、シニアの方々が青春時代を過ごしていた頃の考え方など、生徒の周りにある様々なことを知り共感することを前提として、その上で目標達成に必要な提案や指導をしていくことで、本当に生徒が求めているもの、困っていることをサポートできるようになります。
これらの具体的な内容は、当社が20年にわたって蓄積してきた生徒との関わりを通じて、一部は教材制作や生徒対応または教室規定に反映させ、一部は現場での事例として定期的にフランチャイズ加盟校オーナーの皆様に提供しているものとなります。
シニアの方々は、生徒である一方で、人生の先輩でもあります。わかるとできるでは、単に教える・教わるの関係ではなく、生徒と先生がお互いに尊敬し合って目標を達成させていく過程を重要視しています。その意味で、パソコン教室わかるとできるは、地域の皆様と一緒に作り上げていく教室であり、メインで通学してくださるシニア層が増えてくればくるほどサービスの拡がりも増加してくると考えています。